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      <title>成城寺小屋講座～日本の祭り・民俗を学ぶ</title>
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      <description>成城寺小屋講座は、日本のさまざまな祭り・民俗・文化・芸能・思想などを学び、実際に現地へと旅をすることを企画・実施する生涯学習の場です。小田急線成城学園前駅を中心に文化発信の活動をしております。</description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2010</copyright>
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         <title>1月9日（土）　今年最初の土曜会のお知らせ</title>
         <description><![CDATA[<strong>「土曜会」　諏訪葛井神事・蛙狩神事報告と尾張儺追神事予習会(1)</strong>
 年末に行った諏訪の予習会に引き続き、山本ひろ子先生より資料の講読を中心とした、諏訪の補講と、儺追祭の予習の講義をしていただきます。
山本ひろ子先生の著書『異神』の第三章、四章の〝荒神〟や〝津島の御葦流し神事〟とも関連する部分もありますので、『異神』をお持ちの方はご持参ください。
 
日時：1月9日（土）15:00～
会場：世田谷区成城
参加費：1500円（資料代、施設費）
 
15:00～16:00
蛙狩神事の映像上映

16:00～18:00
◇葛井神事と蛙狩神事の補講
・『諏訪大明神画詞』当該記事と宮地直一の説について（山本ひろ子先生）
・原直正氏新聞寄稿から（本田）
◇尾張大国霊神社・儺追祭予習会①
・江戸期の祭礼図絵と詞書に見る儺追神事の概要と問題性（山本ひろ子先生）
 
18:30～22:30
新年会
※懇親会費は別途頂戴いたします。
 
13:00～14:45
読書会 
原直正氏の新聞寄稿、『異神』など、報告会で扱う資料について事前に読書会を行います。]]></description>
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         <pubDate>Sat, 09 Jan 2010 10:01:16 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>新年あけましておめでとうございます</title>
         <description><![CDATA[<strong>新玉の年のはじめの御寿ぎ</strong>
成城寺小屋講座も皆様方のおかげをもちまして、新しい年を迎えることができました。
ここに御礼申し上げます。
さて、昨年の活動を振り返りますと、年頭に成城寺小屋講座でも特に力を入れている神楽の講座で、諸塚神楽を訪ね、また〝山守〟の魅力などについて学びました。年末には、再び宮崎に夜神楽を訪ね、嶽之枝尾地区に伝わる〝宿借り〟の演目に目を見張りました。

山の芸能に年が開け、年を終えた1年でもありました。

今年は諏訪では御柱祭が行われます。成城寺小屋講座でも諏訪に焦点をあてて、現地見学や読書会などの活動を行なってまいります。
また引き続き〈山〉についても、実際に山を歩き山の息吹を感受しつつ、また芸能の中の〈山〉、仮想された〈山〉についても考えてまいります。
本年もよろしくお願い申し上げます。<img alt="%E5%AF%BA%E5%B0%8F%E5%B1%8B2010%E5%B9%B4%E8%B3%80.jpg" src="http://fieldworks-japan.com/img/%E5%AF%BA%E5%B0%8F%E5%B1%8B2010%E5%B9%B4%E8%B3%80.jpg" width="158" height="233" />


成城寺小屋講座　一同]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 06 Jan 2010 09:44:43 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>成城寺小屋講座　年越し現地見学会のお知らせ</title>
         <description><![CDATA[<strong>成城寺小屋講座　年越し現地見学会</strong>
今年は「羽黒山・松例祭」見学会に加え、新たに「諏訪神社上社・蛙狩神事」見学も行います。降りしきる雪の中での山伏による年越しの儀礼に、新年の大贄の祭り。２つの見学会のあらましをご紹介いたします。

<B>【シリーズ　修験道の世界】
「羽黒山・松例祭り」見学会</B>
場所：山形県鶴岡市羽黒町　羽黒山山頂
日程：2009年12月31日～１月１日
参加費用：5000円（祈祷料、宿坊謝礼）※交通費は含まれません。

〈スケジュール〉
12月31日　（各自で現地入り）
午後2時頃　羽黒山山頂・梵鐘下集合
　綱まき見学〜以下、羽黒山上での儀礼を見学。適宜休憩。
　綱まるき、綱さばき、験競べ・大松明引き
午前0時頃
　国分の行事・火の打替
　（本社隣の参集殿に宿泊）
１月１日　午前7時頃～
　手向の宿坊にて元旦のご祈祷
　五重塔など見学
　黄金堂など手向周辺を散策
　昼頃鶴岡駅解散]]></description>
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         <pubDate>Tue, 22 Dec 2009 04:22:45 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>成城寺小屋講座　冬期活動報告ダイジェスト〈３〉</title>
         <description><![CDATA[<strong>12月12日（土）【シリーズ祭礼】</strong>
<B>「花祭りの原像を考える～白山祭り見学」</B>

毎年花祭の時期になるときまって脳裏を掠めるのが〈古戸の白山祭り〉。
ここでの「お玉の舞」が舞われないと、各地の花祭りも始まらないという伝承や、「菊理姫」を奉じてこの山を開きここで行をしたという「お聖」様の存在、<img alt="siramini.JPG" src="http://fieldworks-japan.com/img/siramini.JPG" width="146" height="195" />そして山本ひろ子先生からかつては夜中に祭が始まるため、急な斜面を荷物を背負って社を目指して登ったのだというような話しを聞くにつけ、一度は訪れたいと思っていたのがやっと今年実現しました。

噂に違わぬ山登りは、12月だというのにコートを脱いで汗をかくほど。延々と斜面を登り続けるとやがて足元に陽が射し、風が通り抜け、山頂が近いと分かります。やっとたどり着いた社は木々に囲まれ、厳かな白山祭りの雰囲気に相応しい空間。<img alt="siramini2.JPG" src="http://fieldworks-japan.com/img/siramini2.JPG" width="146" height="195" />
花祭りが里での祭りだとすると、この白山祭りはまさしく高嶺での祭り。
翌日は古戸の「御神楽祭」や、中在家の花祭りを見学して帰路に就きました。
来年もぜひ足を運びたいと思いました。
]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 22 Dec 2009 03:51:13 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>成城寺小屋講座　冬期活動報告ダイジェスト〈２〉</title>
         <description><![CDATA[<strong>12月5日（土）～7日（月）【シリーズ　祭礼編】</strong>
<B>「椎葉神楽と柳田國男『後狩詞記』発生の地を訪ねて」見学会</B>

前回の諸塚神楽･戸下地区の神楽見学に引き続き、今回も冬の宮崎の山間部へと足を運んできました。
椎葉神楽はいくつかの地区で開催されますが、今回我々が訪ねたのは〝嶽の枝尾〟地区。神楽が行われる神社から目と鼻の先には、100年ほど前に柳田國男が訪ね、『後狩詞記』執筆のきっかけともなった旧中瀬村長宅があります。嶽の枝尾神楽では「宿借り」をはじめ素晴らしい太鼓や舞を堪能し、神楽セリ唄も聴くことができました。<img alt="yadokarimini.JPG" src="http://fieldworks-japan.com/img/yadokarimini.JPG" width="195" height="146" />
夜を徹しての見学でいささか疲れが残りましたが、翌日は、椎葉歴史民俗資料館で、上椎葉地区の神楽の練習風景を見学し、その晩は鶴富旅館にお世話になりました。最終日は旧中瀬宅に、綾部正哉先生と訪ね、椎葉の人々が自然とどのように関わって生きてきたか、柳田國男がこの椎葉の地を訪れて何に驚き、何を発見したのかなど、興味深いお話を伺いました。

「のさらんものは　願いもうさん」
のさるとは恵まれるという意。のさらんとは恵まれないという意味。
つまり、山の神さまから恵み与えられなかったものは、それ以上はお願いもうしあげません、という意味の山人の言葉だと綾部先生がご紹介くださいました。
山深い椎葉の地を思うにつけ、含蓄の深さとそこに込められた意味に、改めて学ぶべきことが多いと考えさせられました。
]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/12/22/post_117.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 22 Dec 2009 03:43:49 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>成城寺小屋講座　冬期活動報告ダイジェスト〈１〉</title>
         <description><![CDATA[<strong>11月29日（土）【シリーズ　差別・芸能・文学】</strong>
<B>「私の絵解き～仮面･舞台･差別」
ご報告／乾武俊先生</B>
前日から報告会場のそばにご宿泊され、報告会に備えられた乾先生。鳥類学者になりたかったという先生は、翌朝から近隣の野鳥などをご覧になられました。
報告会は2部構成で第1部では1976年撮影、1977年読売テレビ放映の『抵抗のうた―旧泉州南王子村聞きとり』を鑑賞しました。<img alt="DSC04731mini.JPG" src="http://fieldworks-japan.com/img/DSC04731mini.JPG" width="201" height="146" />
第2部では、先日の大阪フィールドワークを受けて山本ひろ子先生からご報告をしていただいた後、乾先生より「私の絵解き～仮面･舞台･差別」と題したご報告を伺いました。冒頭では仮面コレクターとしても知られる乾先生ならではの、面との出会いについて熱く語って下さり、一同、すっかり話に引き込まれて、あっというまに時間が過ぎてゆきました。
現場に自分の足で立ち、自分で実際に見たり話を聞いたりしたことしか書かない。それも自分の身銭を切って行くのでないといけない。と。その長年の経験に裏付けられた乾先生の〝絵解き〟話しは、一枚の地図をみるみる立体的に、しかもそこに生きる人々の生活や信仰に根ざしたひとつの〝宇宙〟を描き出してくださいました。

]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/12/22/post_116.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 22 Dec 2009 03:34:41 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>明日、12月19日（土）和光大学にてシンポジウム「島の想像力―文化の根源を問う」が開催されます！</title>
         <description><![CDATA[これまで成城寺小屋講座の土曜会などでご報告いただきました、和光大学の研究プロジェクト「島のコスモロジーと想像力」。その研究成果として公開シンポジウムが開催されます。
「私たちを惹き付けてやまない〝島〟の文化と生活。島の文化的想像に定位して、人間の根源へと迫る」このシンポジウムにぜひご参加ください。

<strong>日時</strong>2009年12月19日（土）　14:00〜18:00
<strong>場所</strong>和光大学　B−２０７教室
（当日は大学内に案内板が出ますので、そちらに従って会場までお越し下さい）
<strong>交通</strong>小田急線「鶴川」駅下車、徒歩１５分。または、学バスをご利用ください。
<strong>内容</strong>
　14：15　基調講演　小島瓔禮氏
　島の魅力―その社会的基盤から考える―
　16：00　コメント　浅見克彦先生
　アンチコスモスの観点から
　16：30　コメント　小山和行先生
　久高島（沖縄）の八月行事から
　16：50～18：00　討議　司会　山本ひろ子先生

予約不要、入場料無料にてどなたでもご参加いただけます。
詳しくは和光大学のこちらのホームページを御覧下さい。
<a href="http://www.wako.ac.jp/what_new/2009/2009-1216-1555-1.html">公開シンポジウム「島の想像力―文化の根源を問う」</a>]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/12/18/1219.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 18 Dec 2009 10:50:48 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【兵藤裕己著『〈声〉の国民国家』　解説：山本ひろ子（3）】</title>
         <description>　「浪花節のメロディアスな声が」、「日本国民という均質で亀裂のない心性の共同体をつくりあげてゆく」プロセスを追う本書は、政治（史）中心の「国民国家」論とは一味も二味も違っている。そもそも柳田國男の「口承文芸」が浪花節をとりこぼしたことから書き出されているように、「従来かえりみられなかった、もうひとつの近代文学史」（二一頁）を探る試みでもあるからだ。
　浪花節によって兵藤が風穴を開けたのは、政治史や芸能史ばかりではなく、「文学（史）」だったことは銘記されてよい。〈声〉を排除してきた「文学史」を内側から引き裂くことができたのは、「国文学」の領野にありながら、東奔西走、語り物を四半世紀も追い続けた兵藤裕己なればこそである。
　「どうしてあの人が、と、ふしぎに思える作家たちが浪花ぶし嫌いを飾り気もなく書き残している」（大西信行『浪花節繁昌記』）。尾崎紅葉、泉鏡花、久保田万太郎……。大西があげていない浪花節嫌いの〝雄〟が夏目漱石だった。

　　漱石的なものと雲右衛門的なもの、ことば（ロゴス）と声とは、ふたつセットにしてはじめて日本の近代とはなんだったのかがみえてくる。（学術文庫版あとがき）

　活躍期も重なり、いみじくも同年に死んだこの二人は、ネガとポジのように近代「文学」の鏡面を浮き彫りにする。雲右衛門や浪花節の愛好者が漱石を読む必要はないが、漱石や近代文学を論じるものはこの本を読むべきだ。そして桃中軒雲右衛門の声を聴き、浪花節の六十年に思考をめぐらせてみたらどうか（さいわい数年前に、昭和一〇年発売のSP盤を復元した桃中軒雲右衛門のCDが出ている）。払い除けても耳の底に残るノイズ、軋み・擦れは、劣化した音盤のそれではなく、声と音の異化作用にほかならず、まことしやかな「文学（観）」に爪を立てるはずだ。
　「放浪の芸能は、すべて祝う芸と祓う芸とに分けられるが、浪花節はあきらかに祓う芸能の系脈をひいているのだ。浪花節特有のあのダミ声も、もとはといえば、悪魔に対抗しての、毒をもって毒を制する声だったのであろう」（『放浪芸雑録』）。こう小沢正一は語っている。浪花節の母胎と兵藤の言う「チョンガレ」は、そのすべてを浪花節に回収されてしまったのかどうか。また「浪花節のメロディアスな音」が「流通」させてゆく「物語」のメカニズムを、私はまだ充分に理解できないでいるのだが……。
　原著が出て九年。文庫本という容れ物で平成の爛熟期に差し出される『〈声〉の国民国家』は、依然として問題の本である。「伝統」芸能という無害なジャンルに持ち上げられもせず、囲い込まれることもなかった浪花節は、大衆芸能の姿のままに滅びの一途を辿り、「ひと時代まえのサブカルチャー」で終るのか。また大衆の心性は依然として変わらないまま、兵藤のいう「物語」をなぞってゆくのだろうか。
　氷川きよしの「浪曲一代」を聴きながら、兵藤裕己の演歌・歌謡曲論を読んでみたいものだ、とふと思った。浪花節の命脈、その声の届く果てを眺望したいと願うのは、私ばかりではあるまい。（おわり）
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         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/11/26/3.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">07_コラム</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 26 Nov 2009 00:50:39 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【兵藤裕己著『〈声〉の国民国家』　解説：山本ひろ子（2）】</title>
         <description>　兵藤裕己と最初に出合ったのは、一九八〇年代初頭の「説教・祭文研究会」という会でである。以来、一緒に勉強会をしたり、木馬座へ誘われて河内音頭を聴いたり。盲僧琵琶やデロレン祭文・平家語り。兵藤は今にして思えば、私を語りの世界へと誘った先達の一人だった。それは私の「観念」の地盤を大いに揺らし、愉快なまでに刺激したのである。
　いつだったか、兵藤裕己と赤坂憲雄の三人で、静岡県水窪の西浦の祭りに出掛けたことがあった。免許とりたての兵藤の車で行ったのだが、驚いたのはその運転ぶりではなく、カーステレオから流れる音楽だった。なんと浪曲なのである。広沢虎造、いやもしかしたら桃中軒雲右衛門だったか。居心地の悪さを感じつつも、その執心ぶりにはあきれもし、感服もしたものだ。
　酔うと、本当なのか願望なのかは知らぬが、「俺の先祖は博労」というのが口癖で、お兄さんはアングラ劇団の主宰者兼劇作者。そうした「芸」の血と気風が彼の仕事の原質を形成しているのではと錯覚するほどで、二〇〇〇年刊行の『〈声〉の国民国家・日本』も快挙だが、お家芸のように思えてくる。そういえば風貌も歌舞伎の役者絵にみまごうばかり。そんじょそこらの国文学者とは、気骨、人となりからして違うのである。
　この本が出る少し前に、私の研究会で「浪花節と近代」の報告をしてもらったことがある。そのときはじめて桃中軒雲右衛門の声を聴いた。今まで出会ったことのない質の声は思いのほか高く中性的で、デヴィッド・ボウイの声を聴いたときと同じような、不思議な感触だった。そうか、この声と語りが、日本の「近代」を「圧倒」したのか……。
　その頃私は、土佐の差別と芸能というテーマに首を突っ込んでいたので『〈声〉の国民国家・日本』は、私にとっては満を持しての刊行となった。
　土佐の人形芝居は、明治一二年、吾川郡春野町西畑で誕生した。近くの仁淀川で開かれた「青年自由懇親会」に象徴されるように、西畑デコ芝居は、阿波などと違ってまさに近代の只中、それも自由民権の機運の中に生まれたのである。
　当初は祭文やクドキ、やがては義太夫劇が主流となったが、明治四〇年代の浪花節ブームの波は、土佐のデコ芝居にも押し寄せる。浪曲師の朝日若輝（本名本田市太郎、一八八一～一九五七）を迎えた座では浪花節が出し物となり、デコ芝居にも浪花節が用いられ、座員には多くの浪曲師が出入りし、「節劇」と呼ばれるようになった。演目も「忠臣義士」物、「太平記」物が多い。昭和一四年から二二年までの「西畑節劇朝日若輝一座」興行記録をひらけば、巻末にずらりと居並ぶ浪曲師の名前。その中に、「香川県大川郡志度町新町真覚寺前桃中軒雲右エ門師」が見える。当時雲右衛門は、九州を中心に活躍していたので、四国にも乞われて出向いたのだろう。
　近代と浪花節という兵藤が提出した問題を、私は、土佐のデコ芝居の歴史においてまざまざと知らされ、学んだことになる。浪花節、おそるべし。同時に節劇によって、祭文や義太夫が追いやられ、消えていったのもまた事実なのだが――。（つづく）
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         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/11/23/2_2.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">07_コラム</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 23 Nov 2009 22:25:40 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【兵藤裕己著『〈声〉の国民国家』　解説：山本ひろ子（１）】</title>
         <description>解説
山本ひろ子

　　明治二〇年代にはじまり、昭和二〇年（一九四五）の敗戦にいたる浪花節流行の六〇年間は、日本近代の国民国家の形成から、解体（そして存続）にいたる六〇年間である。（二〇頁）

　　……近代の日本で浪花節が大流行した理由とはなんなのか。浪花節というひと時代まえのサブカルチャーが、日本の「近代」を読みとくうえで重要な枠組みを提供するのである。（一四頁）

　浪花節と近代。おぼろげながら私の中にこの問題が兆したのは、ずっと昔、幕末から明治の政治思想を勉強していた頃だ。集めていた吉田松陰関係の資料の中に、昭和一六年刊行の『新体制下の大衆読本　浪曲化したる松陰先生一代記』があった。「松陰先生一代の事跡中、最も重要なる場面を五巻に分かち、一般大衆向に興味深く劇作浪曲化」したもので、口演は「浪曲界の大御所」宮川松安、ラジオ放送やレコード吹き込み、映画化も計画中と謳っている。忠君愛国を鼓舞するために浪花節が大役を担った事実が、記憶に刻まれた。むろんそのときは「浪曲化」したのが「松陰先生」ばかりでなく、日本の近代そのものだったとは気付いてはいなかったのだが。
　桃中軒雲右衛門については、その批評眼が好きで、愛読していた花田清輝より知った。「地獄の底で吹きすさんでいる風をおもわせる、摩滅したレコードの上で軋る針の音を突きぬけて、幽明境を異にするかなたからひびいてくる一抹のペイソスをおびた雲右衛門の声」（「桃中軒雲右衛門」）の表現にはしびれたが、のちに兵藤裕己に会わなかったら、その「声」を実際に聴こうとまでは思わなかったろう。
明治の「大衆芸術家」で花田がもっとも惹かれた川上音二郎、添田唖蝉坊、桃中軒雲右衛門のうち、川上音二郎と添田唖蝉坊は、『アウトロウ』（「ドキュメント日本人　第六巻」）などで読みかじっていた。特に自伝「唖蝉坊流生記」が面白く、幼少期に体験した浅草の「祭文小屋」の描写が印象に残る。しかし壮士節に傾倒して「浪花節の方はもうそっちのけに」なった唖蝉坊よろしく、私の語りへの関心もいつしか「そっちのけ」となり、もっぱら思想史の領域に立て籠もる日々。そんな私があらためて浪花節を知るのは、兵藤裕己の「声」を通してだった。
＊　　　＊　　　＊
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         <pubDate>Sun, 22 Nov 2009 15:00:09 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>【シリーズ　差別･芸能・文学】11月29日（日）東京に乾武俊氏をお迎えします。</title>
         <description><![CDATA[<strong>成城寺小屋講座の【シリーズ　差別・芸能・文学】では、</strong>
11月14日から16日にかけて行います「信太の森と葛の葉伝承を巡る大阪見学会」に引き続き、11月29日（日）には東京に乾武俊氏をお迎えして、〈差別・芸能・文学〉を巡る特別講座を行います。

乾武俊氏は今年で88歳。部落の伝承や芸能、仮面など、日本文化の深層について長年研究を続けてこられました。今回は、「私の絵解き～仮面･舞台・差別」と題してお話をしていただきます。またなかなかみられない貴重な映像の上映も予定しております。<img alt="okina%20mini.jpg" src="http://fieldworks-japan.com/img/okina%20mini.jpg" width="150" height="214" />

報告会の後は、乾先生を囲んで手作り料理でおもてなしをする懇親会も行います。みなさまのご参加お待ちしております。
詳しくは成城寺小屋講座までお問い合わせください。

<strong>内容</strong>
<B>日時　2009年11月29日（日）14:00～18:00</B>
<B>場所　東京都世田谷区成城</B>
<B>内容　「私の絵解き～仮面・舞台・差別」　乾武俊氏</B>

<strong>お申し込みお問い合わせ</strong>
成城寺小屋講座
ＴＥＬ/ＦＡＸ　044-932-8687
E-mail <a href="mailto:staff@fieldworks-japan.com">staff@fieldworks-japan.com</a>]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/11/11/1129_1.html</link>
         <guid>http://fieldworks-japan.com/2009/11/11/1129_1.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">03_講座案内</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 11 Nov 2009 12:00:48 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【シリーズ　差別･芸能・文学】11月7日（土）大阪見学会に向けての予習会を行いました。</title>
         <description><![CDATA[<strong>現地へ足を踏み入れる前に…</strong>
11月14日から行なわれる〝大阪見学会〟は、2泊3日の日程で文楽「芦屋道満大内鑑」の鑑賞のほか、信太の森伝説の舞台となった和泉市に伝わる伝承芸能・盆踊りを見学し、翌日は小栗街道とも呼ばれた熊野古道周辺を歩きます。
現地の案内は乾武俊氏。
今回は見学に先立ち、乾氏の著作などを読み、訪れる地についての理解を深めました。

<strong>予習会では</strong>
天王寺を基点につづく熊野詣の道。説教『小栗判官』では、餓鬼の姿となった「おぐり」が土車に乗せられ、曳かれてゆく道筋でもあります。
予習会ではこの古い街道沿いに残る芸能や、集落の生業などについて書かれたテキストを読みました。

<B>テキスト</B>
乾武俊「民俗学は差別をとらえうるか」『自選　乾武俊著作集別冊　被差別部落の民俗伝承』
乾武俊「泉州地域　１総観」『泉州南王子村の民俗伝承』
沖浦和光「序章　古い歴史のある部落を歩く」『日本民衆文化の原郷』
]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/11/11/117.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 11 Nov 2009 11:53:33 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>お待たせしました！竹本美園義太夫の語る〝葛の葉〟が動画で御覧いただけます。</title>
         <description><![CDATA[<strong>錦秋の候、〈葛の葉・子別れ〉の原郷に思いを馳せる</strong>
　漂白の芸能者たちによって歌い、語り継がれ、やがて人形浄瑠璃や歌舞伎の演目にも取り入れられた「信太妻」の物語。故郷を思い出させる蘭菊の、咲き乱れる様に我を忘れて眺め入り、〈狐〉の姿を子供に見咎められ――〝葛の葉〟が思わず本来の姿をあらわしてしまい、信太の森へと戻っていったのもこの錦秋の頃でした。

　今年の夏に赤岡で開催しました「あかおか芸能の市」では、土佐でただ一人の義太夫語り、竹本美園さんをお迎えして「葛の葉・子別れの段」を素浄瑠璃で語っていただきました。ドラマチックな絵金の屏風絵を前に、親子の恩愛と別れ、異類の身の悲哀などを、太棹の調べに乗せて語る〈語り〉には、会場の誰もが背筋がゾクッとする思いをしました。
　当日の模様がYouTubeにこの度アップされましたのでどうぞ御覧ください。
　こちらからも御覧いただけます↓
　<a href="http://www.youtube.com/user/tyoma020#p/a">「葛の葉・子別れの段」其の一</a>　
　<a href="http://www.youtube.com/watch?v=tSvBV7kEU8c">「葛の葉・子別れの段」其のニ</a>
]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/10/18/post_114.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 18 Oct 2009 17:04:38 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>【シリーズ　差別・芸能・文学】秋期特別見学会開催のお知らせ</title>
         <description><![CDATA[<strong>「あかおか芸能の市」でのテーマをさらに掘り下げる、大阪・特別見学会！</strong>
　今年の7月に赤岡の弁天座で開催した「あかおか芸能の市」。そこでの大きなテーマは〝葛の葉〟でした。成城寺小屋講座では11月14日（土）～16日(月）に信太の森と葛の葉伝承を巡る大阪見学会〟を行います。

<strong>文楽「芦屋道満大内鑑」鑑賞、そして和泉へ</strong>
　今年で会場25周年を迎える大阪の「国立文楽劇場」では特別公演として「芦屋道満大内鑑」を上演します。赤岡公演でもご覧いただいた「葛の葉子別れの段」のほか、めったに上演されることのない「蘭菊の乱れ」など全5段。初日は文楽をご堪能いただきます。
　文楽鑑賞の後は信太の森の伝説の舞台となった和泉市へ移動し、現地でのご案内をしてくださる乾武俊氏を囲んでの夕食会。翌日は地域に伝承されている盆踊りを鑑賞します。

<strong>信太妻伝承の里と小栗街道を歩く</strong>
　ご案内は、乾武俊氏。長年、地域の伝承文化や部落問題、小栗判官の物語や、熊野古道などについて研究をされてこられた方です。88歳のご高齢ながら、今でも精力的に活動されていらっしゃいます。見学会最終日の16日は乾氏にご案内いただき、葛の葉の里と小栗街道の一部を歩きます。]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/10/11/post_113.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">03_講座案内</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 11 Oct 2009 00:40:52 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>11月28日（土）、東京で摩多羅神の芸能を鑑賞します。</title>
         <description><![CDATA[<strong>摩多羅神の芸能〈毛越寺の延年〉</strong>

中世的な様態を今に伝えていることで著名な、毛越寺の延年。今回の国立能楽堂では、選りすぐりの延年の舞と延年の能、数番が上演されます。なかでも目玉は昭和になって復曲した能「留鳥」。世阿弥大成以前の古い能の姿を見て取ることができます。

さらに謎の神、摩多羅神との関係でいうならば、「ソヨヤミユ……ソンゾロロニ……」と不思議な呪文めいた歌がうたわれる「路舞（唐拍子）」も注目すべき演目でしょう。この「路舞」と摩多羅神の二童子との関係については、山本ひろ子「毛越寺の摩多羅神と芸能―唐拍子をめぐって―」（別冊太陽『祭礼』平凡社2006）に詳しく論じられておりますので、ぜひ御覧ください。

<img alt="sairei%20mini.jpg" src="http://fieldworks-japan.com/img/sairei%20mini.jpg" width="173" height="236" />

さて、成城寺小屋講座では、公演の見学会を行います。国立能楽堂での鑑賞の後は、山本ひろ子先生を囲んで歓談のひとときを予定しております。参加を希望される方は下記へご連絡ください。追って詳細はお知らせいたします。]]></description>
         <link>http://fieldworks-japan.com/2009/10/05/1128.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">02_トピックス</category>
        
        
         <pubDate>Mon, 05 Oct 2009 03:13:58 +0900</pubDate>
      </item>
      
   </channel>
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