- 2008年03月08日 (土)
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2月16日から翌17日にかけて、漁労や航海祭祀、海の民の世界観について考える「勉強合宿」と「土曜会」を行いました。
成城合宿
土曜会での様子。折しも入試シーズン真っ最中の超・多忙時期・・・ではありましたが、小山和行先生、浅見克彦先生が駆けつけてくださり、夕方から勉強会を開始しました。
小山先生からは沖縄の航海祭祀について、波照間永吉氏や真栄平房昭氏の論文をもとに丁寧に解説して下さり、浅見先生からは〝竜宮〟についてのレポートをしていただきました。
議論は深夜から早朝にまで及び、国家主導の「航海」及びそれに纏わる祭祀と、そこには回収されない、小さな舟を用いて漁労を行う人々の世界観との相違などが焦点に。また海と深くかかわり生業を立てている人々の移動や、技術の伝播などについても関心が集まりました。
土曜会
土曜会後にはもちろん懇親会。会の内容について、わいわいと話し合います。翌日の午前中から昼にかけては野川沿いにてバードウォッチングなどをし、15時からは「土曜会」が開かれました。
小山先生からは、歌謡の分析を通して沖縄の航海祭祀を考えられた、波照間永吉先生の論文を、論文で扱われている歌謡全文を読み合わせながらポイントを紹介して頂き、浅見先生からは久高島の漁労祭祀での注目箇所をお話頂きました。
懇親会での一品「鯛の塩釜焼き」。料理の内容も会をおうごとにグレードアップしています続いて、「南海タイムス」での連載も好評の「八丈島・青ヶ島の宗教文化」。山本ひろ子先生からは連載で取り上げられている〝亀卜〟について原典講読を行って頂きました。
なかなか読み慣れない(見慣れない?)資料ですが、一行一行解説を施して頂きながら読み進め、これまでになく新鮮な発見の多かった「土曜会」となりました。
今後とも原典講読にも力を入れて取り組んでまいります。
今回の勉強合宿と土曜会で扱った主な資料
- 波照間永吉「沖縄の船・航海・祭祀―説話と歌謡から」(『東北学』VOL.5 東北芸術工科大学東北文化研究センター 2001)
- 真栄平房昭「近世琉球における航海と信仰―「旅」の儀礼を中心に―」(『沖縄文化』77号 沖縄文化協会 1993)
- 豊見山和行「航海守護神と海域―媽祖・観音・聞得大君」(『海のアジア―越境するネットワーク』 岩波書店 2001)
- 宮本常一「海人ものがたり」(谷川健一編『海女と海士 日本民俗文化資料集成4』 三一書房 1994)
- 小野重朗『南日本の民俗文化6 南島の祭り 小野重朗著作集』 第一書房 1994
- 野口武徳『漂海民の人類学』 弘文堂 1987
- 伴信友『正卜考』
お知らせ
今回の勉強会の内容と深く関わる久高島フォーラム「海人の世界」が3月24日に久高島で行われます。また4月にはフォーラムでの問題提起をうけて、さらに海民について考える「土曜会」を予定しています。
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